Activity details 企業様の声
エフピコアルライト株式会社 様
経営理念を浸透させるということだけではなく、それを具現化し、社員全員が理念に即した行動をしていくために、クレドは非常に重要なものであると感じました。
事業内容 | ダンボール事業・フィルム事業 |
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資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 151名(取材時) |
所在地 | 岡山県笠岡市茂平長瀬2918番地12 |
URL | エフピコアルライト株式会社 |
CREDO – 私たちの信条 –
私たちはチームワークでプラスチック技術と紙の創造性をお伝えし、私たちを取り巻く全ての方々に心豊かな暮らしを感じていただけることを使命とします。
私たちは、小さなことから大きなことまで柔軟なフットワークと安心できる製品づくりで、期待以上の満足を提供することをお約束します。
私たちは、地球環境と家族の未来を考え、『世界一付き合ってよかった会社』と 言われる燃える集団を目指します。
私達の暮らしに密着した包装資材(ダンボール・プラスチックフィルム)を提供している製造会社、エフピコアルライト。その代表である橋口幸造さん、社員の藤井さん、西田さんにクレド導入についてお話を伺いました。
まずは橋口社長。エフピコアルライト株式会社の事業を紹介して下さい。
当社は、ダンボール事業、フィルム事業、印刷事業の3つの事業を柱としています。
ダンボールは、色々な商品が流通していく上で、お客様のまごころのこもった商品や贈り物を安全にお届けするために欠かせない大切なアイテムです。お客様の用途や、運ぶ人の気持ちになって、一つ一つの製品を製造しています。また、皆さんが普段よく目にするみかん箱タイプのダンボールケース以外に、環境にやさしく風合いのあるダンボール素材を利用して全国に販売できる商品の開発にも積極的に取り組んでいます。(cf,抜き加工による複雑な形状の着ぐるみロボット【下図写真 中央】)
また、プラスチックフィルムというと少しピンとこないかもしれませんが、例えば、スーパーの食品コーナーに売られているお総菜などを入れる食品トレーの色鮮やかな部分に当社のフィルムが使用されています。いかに主役である食品を美味しく見せていくかという点でデザインや色彩面に特に注力し、機能面ではトレーの補強効果としての役割も担っています。
お蔭様で、新規のお客様も増え、売上高が上がってきています。今後は全体的に設備投資を行いながら、お客様が100%安心してお使い頂けるよう、より優れた製品やサービスの提供を目指していきたいと考えています。
アルライト本社
様々な加工技術を保有し、お客様の多種多様なニーズにお応えしています。
フィルム製造と印刷技術で、人の暮らしの中に安心と彩りを提供しています。
1.導入前
誇りある会社を目指していくために、社員自らが作成したクレドが浸透していくことで、価値あるものになっていくと考えました。
クレドとの出会い
橋口社長
クレドはいつどのように知りましたか。
3~4年前にリッツカールトンの高野さんという方が書かれた本を読み、感動したことがきっかけでクレドを知りました。
その時からクレドを導入しようとお考えだったのですか。
正直、「やりたい」という思いはありました。しかし、当時はどういう風に進めていけばいいかわからなかったということと、クレド作成のために時間を割くことが困難であったため、具体的な取り組みについては考えていませんでした。ただ、クレドが非常に大切なものであるということは感じていました。
オーディーエル主催のクレドミーティング体験セミナーに参加されたきっかけを教えてください。
クレド自体を知っていましたし、以前から興味を持っていたので、まずは話を聴いてみたいと思い参加しました。
クレドを導入しようと思われた一番の理由は何ですか。
経営理念や行動の原点を実現させていくには、社員全員が経営理念に即した行動をしていくための具体的な行動基準が必要です。その行動基準(クレドベーシック)を「社員が中心となって作成する」という点に大きな意義があると感じました。当社には経営理念の他に行動の原点(※1)というものがあるので、この機会にそちらも合わせて具体化し全社員で行動に移していければという思いもありました。
※1 行動の原点 『喜びと安心と元気をお届けする燃える集団』
クレドを経営者ではなく社員が作成する進め方について、具体的にはどのような意義があると感じられましたか。
最初は私も社員と一緒に作成していきたいと思いましたが、結果的に社員だけで作成したクレドの方が、思い入れも強くなり、私が作成するよりも良い方向に向かっていくのではないかと思いました。また、自分たちが誇りある会社を目指していくために、社員自らが作成したクレドが少しずつでも浸透してくことによって、強い達成感が生まれ、価値あるものになっていくという期待がありました。
クレドを導入することによってどのような会社になっていきたいと思われましたか。
当社で働くことに対する誇り・信頼感・連帯感が社員によってまちまちな部分があるため、皆が同じ方向を向いて一体となってほしいと思いました。社員全員が当社で「働き甲斐」を感じて仕事をしている状態になっているのが理想の形ですね。
2. 導入・作成中
実際に社員の方がクレドを作成する過程をご覧になられていかがでしたか。
とても雰囲気良く進められていたと思います。時には喧々諤々して議論が白熱する時もありましたが、前向きな方向で話が進んでいたのでその部分が非常に良かったと思います。
3. 完成・導入後
背伸びしすぎず、今の自分達の背丈に合った内容になりました。
今後の期待
作成には時間もかかり、苦労したと思いますが、その過程で感じられたことと、出来上がったクレドを見ての感想を教えてください。
作成過程で私が懸念していたことは、私が理想とする会社・経営理念と社員が作成するクレドが、同じ方向を向いてきちんと出来上がるかという点でした。作成過程の最初の頃は、クレド(信条)の作成に四苦八苦する場面が見受けられたので、クレドを基に作成していくクレドベーシックがきちんと出来上がるか、心配な面もありました。しかし、回を重ね、議論を重ねるごとに内容が深くなり、私が考えている会社の姿を皆が一生懸命考慮しながら作成してくれるようになり、クレドの完成に至ったので、出来上がったベーシック(行動指針)を見て、「なるほど!」と思いました。
背伸びしすぎず、今の自分達の背丈に合った内容になったと思います。
アルライトさんのクレドベーシックは「アルライトベーシック」という独自のネーミングがついていますね。
そうですね。クレド(信条)部分も大切ではありますが、どちらかというとベーシックの16項目のほうに重きを置いています。社員の皆もこちらに想い入れが強く、大切にしてくれている内容だと感じています。
社員の皆さんに今後どのような期待をされていますか。
ゆっくりでいいので、少しずつ前に前に進んでいってくれることを期待しています。
作成に関わった社員の西田さん、藤井さんにもお話を伺いました。
クレド導入から完成まで
クレドを導入すると言う話を聞いて最初はどのように思われましたか。
クレドそのものの周知度が低く、クレドと会社との関係のイメージが湧きませんでした。会社には経営理念や行動指針が既に存在しており、ダブりがあるのではないかと思いました。
西田さん
実際に、話し合いを進めていく中で気づいたこと、得られたことはどんなことですか。
集団の思いを一つにまとめることの難しさです。同じ会社の中にいる私達一人ひとりにそれぞれ 思いや考えがありますから、その中から「どういうキーワードを導き出して、どういう方向性に向かって考えていくのか」「皆の同意が得られるのか」等、様々なことに考えを張りめぐらせながら作成していくのは大変困難でした。
クレドを作成していく上でどのようなことに気をつけられていましたか。
全員が納得した上でのミーティング進行です。クレドとは、会社で全社員が実行していくための行動基準を決めるものですから、少数意見であってもきちんと聴き、良いところは内容に盛り込んでいくなど、皆のコンセンサスを得られるように考慮しながら取り組みました。また、反対意見が出た時には代替案を考え、話し合いがスムーズに進むように努めました。
出来上がったクレドを見ての感想と今後の抱負をお聞かせください。
時間をかけて作成した分、完成した時には達成感を感じました。今は、全社員にクレドを浸透させていくための使命感を感じています。
アルライトベーシックの実践
クレド導入後の取り組みについてお聞かせ下さい。
現在、私たちはアルライトベーシックを実践していくために、各分科会より様々な提案を頂きながら、 クレド推進メンバーを中心に活動しています。
現在の具体的な取り組みの一部を紹介します。
藤井さん
●毎月1回「クレド新聞」を発行し、これまでの活動の流れや、クレドへの想い、これから取り組んでいく内容、実施報告など社員全員が情報を共有できるようにしています。
●美化清掃活動として週一回、仕事の合間に会社周辺の清掃活動を実施しています。
皆で統一した清掃着を身につけ、笑顔で楽しく取り組んでいます。周囲の美化が目的ですが、清掃を共に行うことで、仲間とのコミュニケーションも図れています。
●地球に優しい会社であるための取り組みの一つとして、グリーンカーテンの栽培を行っています。
葉が生い茂るようネットを設置する高所作業から始まり、栽培場所の整地、種まき・苗植えと、社員で協力して育てています。グリーンカーテンの魅力は省エネでエコという点もありますが、私たち、アルライト社員が仕事を離れてワイワイガヤガヤと楽しく取り組めているところが一番の魅力であると感じています。
その他にもアイディア提案活動や当社ホームページにてアルライトクレドの紹介、クレドに重きを置いた朝礼、エコ標語の作成など、社員全員一丸となって取り組んでいけるよう前向きに活動しています。 また、ルールだけではなく、今後は楽しいイベントなども計画し、全社員でアルライトが成長していく過程を楽しんでいきたいと考えています。
―エフピコアルライトの皆様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。