Activity details 企業様の声
岸本石材工業株式会社 様
大事なのは「実行する」こと。 難しいことからではなく、出来ることから着実に行動を起こしていってほしいですね。
事業内容 | 国内産原石・外国産原石建築材・石材加工製品の製造輸入及び、総合卸 |
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資本金 | 2,000万円 |
従業員数 | 40名(取材時) |
所在地 | 岡山県岡山市中区新築港1-8 |
URL | 岸本石材工業株式会社 |
CREDO – 私たちの信条 –
私たちは石の魅力と可能性を通じて、石に携わる全ての方に、安心と安らぎをお届けするお手伝いをさせて頂く事を使命とします。
私たちは半世紀以上の実績から培った専門的な知識と豊富な経験、さらには生産から施工までの自社一貫システムで、お客様の業績の向上と発展に貢献することをお約束します。
私たちは日本一のチームワークで、「世界の石」と「ありがとう」が集まり、お客様から愛される会社を目指します。
創業してから半世紀以上の歴史を持ち、昔からの「石工」の心意気を大切に挑戦し続けている岸本石材工業。その代表である岸本達也さん、社員の森安さん、神野さんにクレド導入についてお話を伺いました。
まずは岸本社長。岸本石材工業株式会社の事業を紹介して下さい。
当社は、昭和35年の創立以来、石材問屋として、墓石と建築の分野で様々な石種・商品を開発してきました。また素材のご提案から設計・施工まで、自社一貫システムにより、お客様に心から満足頂ける商品を提供していくことに努めています。
一口に「石」と言っても、その種類や性質は実に多岐に渡り、無限の可能性を秘めています。その歴史は長く、私達人間の生活を原始時代から支え続けてきたものでもあります。当社ではそうした石の魅力を限りなく引き出していくための加工に特に力を入れており、本社ビルの内外にあらゆる種類の仕上げ見本ともいえる加工壁紙を使用し、お客様が来社された際にお気軽にご覧頂けるようにしています。また、いかに他社にない商品を扱っていけるかという「仕入れ力」にも力を入れ、よりよい素材をより安くお客様にお届けするために海外にまでその視野を広げ、原石の輸入を行っています。
今後は、「岡山の問屋」としてではなく「中四国の問屋」として主要エリアを拡大し、他社にはない商品の取り扱い、需要が少ない商品であってもお客様が必要とされた際にいつでも提供できるストック力を武器に、お客様に期待し続けてもらえる問屋になっていくことを目指しています。
1.導入前
クレドミーティングの常に考えるという行為が日常の仕事の中で役に立つのではないかと考えました。
クレドを知ったきっかけ
クレドに興味をもたれたきっかけについて教えて下さい。
岸本社長
最初は、オーディーエルさんから情報提供を頂きクレドを知ったことがきっかけでした。その頃は、売り上げは落ち、社員も減っていくという状況に加えて、既存社員の意識も下がり気味で、このマイナスの状況を切り換えられるような“何か”が必要だと感じていました。そうした状況の中、クレドミーティング体験セミナーに参加し、「今、ものが売れない時代の中で、ものを多く仕入れて安く売るということではなく、一人ひとりの社員の意識が変わっていかないと会社が伸びることが少ない。」という話を聞き、心を打たれました。
セミナーでその話を聞いてどのように感じられましたか。
ちょうど私自身も同じことを考えていたので大変興味深かったです。社長の私がどんなに「頑張って!」と社員を励ましたり、指示を出したところで、当社で物を売ったり作ったりする社員の意識が向上していかないと、お客様が再度注文してくれることもないでしょうし、リピーターも増えないだろうなと考えていましたから。また、どんなにいいもの、安いものをお客様に提供したとしても、激しい競争の中で他社が当社より安いもの、いいものを作ればお客様はそちらに目を向けてしまう・・・。ですから、その部分で差をつけるという視点ではなく、「岸本石材さんから買いたい」「○○さんから買いたい」とお客様に思ってもらえるような、当社ならではの魅力や、人の質を高めていかなければ岸本石材の将来が見えてこないと感じました。
指示待ちの社員から考える社員へ
具体的に社員さんにどのように変わってほしかったのですか。
指示待ちの社員から自ら考える社員になってほしいという思いがありました。岸本石材に勤める一社員ではなく、一人ひとり 考える社員が集まって岸本石材工業が出来ている、そういう環境にしていきたかったですね。そして、私の仕事は単に指示を出すことだけではなく、社員の意見を調整したり、マネジメントしていけるようになっていくことが理想の姿でした。具体的には、社員間で積極的に仕事の改善策や売上戦略など、出てきたアイディアを話し合い、そこから具体案がどんどんあがってきて、それに対して私が、社員が頑張っていける環境をどのように作り、サポートしていけるか考える状態があるというイメージです。
そういう状態になっていくためにどういった要素が必要だと考えられていましたか。
まずは、社員一人ひとりの能力を最大限に活かすために、何でも積極的に行動できて、発言しやすい会社にしていかなければ と思いました。社長が右向け右といったら、皆が右を向くという状態から抜け出して、一人ひとりが自分の意見を持ってその想いを言葉にできる、そういうスタッフが集まるような会社にしていきたいと考えていました。私の能力だけでは会社が大きくなるのには限界がありますし、当社には私よりももっと能力を持っている社員がいますので、その人たちを活かしていくためにも意見を言いやすい環境にしていくことが必要でした。そのきっかけづくりの一つとしてクレドの導入を決めました。
2. 導入・作成中
仕事を離れて全員が集まり意見交換する良い機会になりました。
実際にクレドミーティングの様子をご覧になられていかがでしたか。
まずはびっくりしました。特に営業以外の社員が意見を言う場面や、自分の考えを私の前で発言することがなかったので、後ろでミーティングの様子をオブザーブしながら、「皆考えてくれているんだなぁ」と感動しました。
個人的に、自分の意見は持っているが「言わない方が無難」と判断して発言しない人や、部長がこうといったら、皆そちらを向いて「そうですね」といって済ます人が多いのかなと思っていたので、社員一人ひとりが自分の考えをきちんと発言していたことが意外でした。
3. 完成・導入後
相手の立場を考え、主体的に考えて仕事をする人になってほしい。
クレドが完成して今の気持ちをお聞かせください。
クレドは社員が等身大の自分達と向き合い、責任を持って決めたことなので、一つ一つの項目をしっかり理解して、自分のものにしていってほしいと思います。大事なのは「実行する」ことだと思うので、難しいところからではなく、出来ることから着実に行動を起こし、達成していくための一歩一歩をきちんと踏んで進んでいってほしいというのが一番大きな願いです。
様々な提案や想いを記入したボード。
この中からキーワードや新たなアイディアを導き出し、完成に至りました。
岸本社長が特に社員さんにきっちり出来てほしいと思うクレドベーシックは何番ですか?
13番です。
お客様からかっこいい会社、良い会社と思って頂くことも大切ですが、まずは社員自身がお互いに気持ちよい環境を過ごせるように心がけていくことが大切だと思っています。お互いへの気配りや、感謝の気持ちなどをきちんと見える形で表現して、社員同士の絆やチームワークを今よりも更に高めていってほしいですね。
私たちは気持ち良く健康的に過ごせる職場環境を築くために以下の事を実施します。
1.清潔感のある服装、頭髪に気を配ります。
2.皆に聞こえる元気な声で、相手の目を見て「おはようございます。」「行ってきます。」「行ってらっしゃい。」「只今帰りました。」「お疲れ様です。」「お先に失礼します。」などの挨拶を徹底します。
3.机の上は毎日終業後に整理整頓をし、翌日の業務に備えます。(13番内容抜粋)
まずは社内環境から入っていくということですね。
そうです。外だけでよい対応をするのではなく、対内的にも同じように接することが非常に重要だと考えています。社員同士は、日常的に顔を合わせるので、その中でお互いに足りないものを補い合い、お互いに尊重する思いやりの行動習慣が社内のどこにいても身についている状態になってほしいですね。
クレドが完成して岸本社長ご自身の課題は何ですか。
自分の考えと違う考えを社員が持っていた時に、一方的に決め付けて答えを出すのではなく、最後までしっかり社員の話を聴いて、お互いの価値観や想いを認め合い、共有していきたいです。自分が違っていたら違うと素直に認めることも必要かなと思います。正しいか正しくないかではないと思いますが、「あ!なるほど!」というふうに社員の意見を受け入れていく姿勢を 大切にしていけるよう努めていくことが今の私の課題です。
クレド完成後、クレドを浸透させていくために選抜した推進メンバーと岸本社長。
今後のオーディーエルへの期待・要望はございますか。
まず、社員全員が堀江さんを知っているということと、一対一で対話が出来るという環境があること自体が珍しいと思います し、一人ひとりと向き合って話をして頂けることがありがたいと思っています。今後、社員個人の悩みや愚痴を聞いて頂く日がくるかもしれませんが、今後もそういった姿勢で当社の社員と向き合って頂けるといいですね。
作成に関わった販売支援推進室の森安さんと開発部の神野さんにお話を伺いました。
クレド導入から完成まで
クレド導入前に事前研修会がありましたが、その時に思ったことや感じたことをお聞かせ下さい。
森安さん:始めはクレドの内容や意味合いも理解しておらず、言われるがままという感じで参加しました。しかし、講義の内容が非常に解りやすく、座学だけではなく、全員で参加・体験するアクティビティの内容もあり、非常にリラックスして参加することが出来ました。
守安さん
クレド作成に入り、グループディスカッションを行なった際にはどのようなことを感じられましたか。
森安さん:クレド作成に取りかかる前はどのように進んでいくのかイメージが湧かず不安もありましたが、実際グループディスカッション等が始まると、皆前向きに意見を交わすことができ、自分自身も率先して発言できたので良かったと思います。
全体的にリラックスした雰囲気の中で進んでいったため、他の社員の意外な一面も知ることもできましたし、深く話し合うことにより、普段業務を行なっているだけでは解らない皆の考えや、会社や部署の問題点を理解できたのも非常に良かったですね。
クレドを作成していく上で苦労したこと、大変だったことはありましたか。
森安さん:発表の際や自分のグループ内で取りまとめを担当する場面が多々あり、全員の意見を上手く汲み取りながら、まとめていくのに多少苦労しました。しかし、全体的に後ろ向きな意見は少なく、全員が積極的にクレド作成に関わろうと前向きな姿勢で参加していたのが驚きであり、非常に印象的なことでもありました。
クレドを作成していく上でどのようなことに気をつけられていましたか。
森安さん:グループ内で、司会役を行なうことが多かったので、今行なっていることの意味合いをグループ全員が理解し共有出来るように説明したり、全員が意見を出しやすい雰囲気作りに配慮しました。
出来上がったクレドを見ての感想と今後の抱負をお聞かせ下さい。
森安さん:時間と手間がかかった分、実際にクレドが完成し、カードとして仕上がった時には、かなり感動しました。折角、作成したクレドですので会社全体、そして私自身の成長の為、上手く活用していきたいと思います。
クレドミーティングを通して得られたもの
クレドを作成中、社員同士話し合うプロセスでは、どのようなことが得られましたか。
神野さん:社員同士の一体感や、協同・協調して、一つのものを作り上げていく連帯感です。クレドは社員同士の約束ですから、皆が納得した上で話し合いを進めていく必要があります。毎回グループに分かれて討議を重ね、更に全体発表で各グループの主張も大切にしながら、簡潔な文章に仕上げていくのは非常に難しい作業でした。その分、印象に残っていますし、全員で創り上げたクレドを大切にしていきたいという想いも強いです。
神野さん
クレド浸透に向けて、今後の抱負
クレドマンスリーミーティングも半年過ぎましたが、社内で変わったこと、良かった出来事などはありましたか。
神野さん:そうですね。以前ならここで終わっていたというような仕事に関して、「もっとこうしたらどうか」「どのようにすれば今よりも更にお客様が喜んでくれるだろうか」と、もう一歩先まで追及して作業する人が増えたように思います。
現在、推進メンバーとしてクレド浸透のための取り組みをされていますが、その抱負をお聞かせ下さい。
神野さん:クレド推進メンバー以外の人にクレドを浸透させていくことは勿論ですが、まずは浸透していく自分達が実践できているということが非常に重要です。自分から積極的に実行し周りの皆に示していきたいと思います。
―岸本石材工業の皆様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。